【神奈川県】ショートケーキの発祥の地と誕生秘話

日本発祥のもの

ショートケーキ

発祥の地

神奈川県横浜市中区伊勢佐木町

発祥期

1922年

考案者

藤井林右座衛門

ショートケーキの起源

ショートケーキは不二家の創業者・藤井林右座衛門さんが1922年に考案した洋菓子です。

クリームでコーティングしたスポンジケーキに苺をのせたショートケーキが一般的ですがですが、モデルとなったアメリカのケーキはビスケットやショートブレッドが使用されておりスポンジは使われていませんでした。
不二家の創業者・藤井林右座衛門さんは「お菓子で世の中を幸せにしたい」と夢を抱き横浜に小さな洋菓子店を開きました。
藤井林右座衛門さんはお菓子を学びに一大決心をして渡ったアメリカで、国民に親しまれていたストロベリーショートケーキ(ビスケット)と出会います。
このアメリカのケーキをベースに、日本人好みのふわふわとしたスポンジケーキを生み出したそうです。
ショートケーキは本来「サクサクした」という意味で、その名の通り歯ごたえのある生地(ビスケットやショートブレッド)を使用していましたが、日本ではふわふわのスポンジケーキに変更されています。
なので、アメリカをはじめとした国ではショートケーキといえばショートブレッドを使用した歯ごたえのあるケーキなので、ショートケーキでスポンジを使っているのは日本くらいだったといわれています。

日本で初めてできたショートケーキは「南蛮菓子」として伝来したカステラが日本人の好む菓子として受け入れられていたことから、初めはカステラ生地だったそうです。
その後藤井林右座衛門さんは10年も試行錯誤を繰り返し1922年にショートケーキが誕生し店頭に販売されたそうです。

名前の由来には3つ説があります。
1,短い時間で作れるからという説。
2,日持ち時間が短いからという説。
3,ショートニング(植物油を主成分とする食用油)を使っているからという説です。
どれも確証はありませんが全ての説が的を得ているので全部含めてのショートケーキなのかもしれません。

白くて甘い生クリームをふんだんに使うようになったのはそんなに古くはなく、昭和の中頃まではバタークリームが主流だったそうです。
冷蔵庫の出現で冷蔵保存ができるようになったことや、新鮮な牛乳を大量に入手できるようになったことでショートケーキは生クリームが当たり前になったそうです。
その後時代が進むにつれて進化していき現代のスポンジケーキになったといわれています。

そして現在は、クリスマスや誕生日はもちろん、ひな祭りなどのイベントでも食べられるようになりました。
ほとんどのイベントやお祝い事には欠かせないメニューの定番の一つとなり各家庭で愛されています。

ショートケーキの発祥の地マップ

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