【神奈川県】プリンアラモードの発祥の地と誕生秘話

日本発祥のもの

プリンアラモード

発祥の地

神奈川県横浜市 ホテルニューグランド

発祥期

1945年(昭和20年)

考案者

ホテルニューグランド「ザ・カフェ」

プリンアラモードの起源

プリンアラモードは、ホテルに滞在していた将校と夫人を喜ばせたいと、当時のパティシエが作ったのがはじまりです。
関東大震災後、横浜復興のため官民一体で建設されたホテルニューグランドは、ヨーロッパスタイルの正統派ホテルで、国内外からの賓客をもてなす横浜の迎賓館として1927年(昭和2年)に開業しています。
そんなホテルニューグランドは、終戦直後からアメリカ軍に接収されGHQ将校の宿舎となっていました。
高級将校がファミリーで滞在していたので女性も多く、アメリカの最新映画が上映されるなどホテル内はまるで外国のようだったといわれています。
そうはいっても、知り合いもいない慣れない外国での生活は不安だろうと、女性たちに喜ばれるような見た目も華やかなデザートを提供しようと考えたのです。
ただ、カスタードプリンだけでは満足してもらえるボリュームではなかったので、別々に提供していたアイスクリームや、やアメリカから送られてきた缶詰の果物も一緒に盛り付けることにしました。
ボリュームがあるのでそれまでのデザート皿ではおさまらず、前菜のイワシを盛り付けていた「コルトンディッシュ」という横長なガラス製の器に盛り付けたのです。
このデザートはとても喜ばれ、滞在していた将校婦人がプリンアラモードと名前をつけてくれました。アラモードはフランス語の「à la mode」で、最新の・流行の・洗練されたという意味です。

ホテルニューグランドのプリンアラモードは、現在もプリンとアイスのレシピは当時のままだそうです。カスタードプリンは全卵を使用しており、卵の量が多めで密度のあるしっかりめのプリンです。
ホテル自家製バニラアイスも、いつ食べても変わらない味で提供できるように材料はシンプルに、卵、生クリーム、牛乳、砂糖のみ。ただ、割合にはこだわっているそうです。
慣れない土地で生活する女性たちを笑顔にしたいとの思いから誕生したプリンアラモードは、現在では喫茶店やファミリーレストランをはじめ多くの飲食店で提供されており、盛り付けも凝ったものが多く見た目にも美味しいデザートとして人気となっています。

プリンアラモードの発祥の地マップ

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