【秋田県】岩盤浴の発祥の地と誕生秘話

日本発祥のもの

岩盤浴

発祥の地

秋田県仙北市田沢湖玉川渋黒沢 玉川温泉

発祥期

明治時代

考案者

湯治客

岩盤浴の起源

岩盤浴は、玉川温泉の源泉近くの岩場で、湯治客がゴザの上で横になってくつろいでいたら湯治効果が得られた、と口コミで広まったことがはじまりです。

玉川温泉付近では、江戸時代初期に硫黄の採掘がはじまり、明治初年まで火薬の原料として採掘・精錬が行われていました。
1680年(延宝8年)、地元のマタギが追っていた鹿が湯滝に身体を沈めて傷を癒していたことから、人々は鹿湯と呼んで、硫黄採掘の工夫やマタギなどが利用するようになります。
湯治場として開かれたのは1884年(明治17年)です。
98℃に達する源泉の近くにある岩場は、地熱が50℃〜60℃あります。
当時の湯治客がその岩場にコザを敷いて横になってくつろいでいたところ、症状が回復したと感じました。
源泉近くの岩場で横になると身体によいと口コミで広まっていったのです。

施設としての岩盤浴は、2001年(平成13年)に宮城県の気仙沼市で誕生しました。
40℃前後の室温の部屋で、温められた天然石の上にバスタオル等を敷き、その上に20〜30分横たわります。
天然石から発生する遠赤外線で身体が温まり、大量に汗をかいて新陳代謝を促してくれるのです。
サウナほど高温にならないので高温の苦手な人や高齢者でも無理なく利用できると人気となり、当初は東北地区を中心に、北海道にも広まっていきました。
当初使用していた石が宮崎県産であったことから九州各地にも岩盤浴施設が誕生し、その後、
大都市圏の東京や大阪、名古屋などで、大規模店から小規模店まで数多くの岩盤浴専門店が登場し岩盤浴ブームとなったのです。
保健所の許可を得ない業者もあるなど乱立状態にあった岩盤浴ブームの2006年、衛生問題を告発する記事が週刊誌に掲載されます。
ピーク時には2000店近くあったといわれる岩盤浴専門店は淘汰されてくことになりますが、30代〜40代の女性を中心に根強く支持されていました。

現在では、フィットネスクラブやスーパー銭湯などの大規模施設に併設された岩盤浴が増えています。
ホテルやエステなどのデイスパと呼ばれる日帰り利用可能な施設にも導入されており、天然の岩を使った岩盤浴ではなく加工された陶板を用いた岩陶浴も登場しています。
岩盤浴店が乱立していた時期には女性専用店が多くありましたが、大規模施設に併設されるようになり、女性だけでなくカップルや家族でも利用しやすく、楽しめるようになっています。

岩盤浴の発祥の地マップ

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