日本発祥のもの
サバイバルゲーム
発祥の地
愛知県春日井市
発祥期
1980年代中頃
考案者
ショップ「キャロムショット」
サバイバルゲームの起源
サバイバルゲームの起源については諸説ありますが、エアソフトガンとBB弾を使用して行われる地上戦・銃撃戦を模したシューティングゲームであり戦争ごっこで、ショップ「キャロムショット」によって広められたといわれています。
1980年代中ごろに当時アメリカで流行していたペイントボールゲームが日本に紹介され、おもちゃのエアソフトガンでプレーされるようになったのがはじまりです。
1980年代中頃に、アメリカの「ペイントボール」をつかったゲームが、雑誌で「サバイバルゲーム」として日本に紹介されました。
ペイントボールはアメリカ発祥のスポーツで、ペイントガン(ペイントマーカー)を使ってフラッグを取り合ったり相手チームを全滅させるスポーツです。
当時の日本では使用が認められていなかった高圧ガスがペイントガンで使用されていたため、日本ではペイントガンの代わりにエアソフトガンを使ったのです。
キャロムショットは玩具銃を扱うショップで、当初は競技人口はそれほど多くなかったといわれています。
ツヅミ弾からBB弾が使われるようになると、バブル経済の中、大人でも十分楽しめるリアルで高性能なエアガンが次々と登場しました。
専用ゴーグルの発売やベトナム戦争映画「プラトーン」のヒットも相まってサバイバルゲームの競技人口は一気に増加します。
1990年代に見られるようになった電動ガンが危険すぎると敬遠する人もあり、一時競技人口が減少しますが、2000年代になり、専用フィールドができたり、銃刀法の改正によってサバイバルゲームは危険といったイメージが払拭されたことから競技人口が爆発的に増えました。
サバイバルゲームには公式ルールなどはありませんが、敵味方のチームに分かれて決められた時間内にエアソフトガンを撃ち合い、生存者の数などゲームごとに定められたルールのもと勝敗を競うことが一般的な楽しみ方となっています。
ペイントボールとは違って実銃を模したBB弾を発射するエアソフトガンを使用するため、自分にBB弾が当たったら「ヒット!」と自己申告する、至近距離で撃たない、障害物から手だけ出して撃つブラインドショットをしないなどがマナーとしてあります。
日本でサバイバルゲームがうまれるきかっけとなったアメリカ発祥のペイントボールは、ミリタリー要素を極力排除し、スポーツ競技としてルールが明確化され審判もいます。
近年では日本でもプレーが可能となり、リアルスプラトゥーン(スプラトゥーンは任天堂から発売されているインクを撃ち合う人気アクションシューティングゲームです)として注目のスポーツです。
ペイントボールが紹介されたことがきっかけで日本で生まれたサバイバルゲームは、ペイントボールとは異なりミリタリー要素を排除せず、戦争での地上戦・銃撃戦を模したシューティングゲームであり戦争ごっことして発展してきました。
かつては危険性を問題視されたり過酷な環境でのプレーが求められたサバイバルゲームは、法改正や専用フィールドの整備もあってブームとなり、2010年代にはいると単なる打ち合いだけではなく映画やアニメのキャラクターになりきってプレーしたり撮影したりといったコスプレ要素も加わって遊び方そのものも変化してきています。
状況によっては分解されにくさもありますが、弾も持続可能性や環境負荷を考慮して生分解性バイオBB弾が使われるようになり、環境に配慮したものになってきました。
サバイバルゲームは和製英語のため英語ではエアソフト (Airsoft) と呼ばれ、海外でも人気となっており、競技人口が増えてきています。