日本発祥のもの
ラーメンサラダ
発祥の地
札幌市の「ラーメン居酒屋 ごまそば八雲」
発祥期
1980年代初頭
考案者
高山店長(当時)
ラーメンサラダの起源
「ラーメンサラダ」発祥の店として知られるのが、札幌市中央区にある「ラーメン居酒屋 ごまそば八雲」。1980年代初頭に創業したこの店で、当時の高山店長が考案しました。
来店するお客さんに「さっぱりしたものを出してほしい」という要望が多く寄せられたことがきっかけで、冷やした中華麺を使った一品が生まれました。
高山店長は新鮮な野菜と冷たいラーメンを組み合わせて、彩り豊かなサラダ風の料理を提供し、これを「ラーメンサラダ」と名付けました。
その後、「ラーメンサラダ」は札幌を中心に人気が広がり、地元の飲食店の定番メニューとなっていきました。札幌の居酒屋文化において、「お酒の合間に食べるさっぱりした一皿」として定着し、北海道名物としても知られるようになりました。
居酒屋文化との関連
1980年代は札幌の居酒屋ブームの時代で、多くの居酒屋チェーンが拡大を始めた時期でもありました。
「ごまそば八雲」で提供されるラーメンサラダは、居酒屋の一品料理としても注目を浴び、他の店でも類似メニューが誕生。
札幌から徐々に全国に広がり、さっぱりとした食感と色鮮やかな盛り付けが、幅広い年代に支持されました。
また、1990年代に入り、健康志向が高まる中、ラーメンサラダはそのヘルシーなイメージも相まって、より一層注目されるようになります。
冷たいラーメンに新鮮な野菜をたっぷりと添えるスタイルは、女性を中心に人気が拡大しました。
ラーメンサラダの現代のトレンド
2010年代以降、「北海道フェア」などで全国展開されることが増え、ラーメンサラダは北海道を代表するグルメの一つとして広く認知されるようになりました。特に、観光客の多い北海道物産展では、必ずと言っていいほど目玉の料理として紹介されます。
今や北海道のラーメンサラダは、多くのレストランやカフェでアレンジされ、シーフードや特製ドレッシングを使った進化系メニューも登場しています。
さらに、家庭でも手軽に作れる料理としてレシピが数多く紹介され、さっぱりとした味わいが、暑い夏の定番料理として人気を博しています。
北海道発祥の一品が、日本全国で愛される料理となり、今もその人気は衰えを知りません。