【宮城県】梅水晶の発祥の地と誕生秘話

日本発祥のもの

梅水晶

発祥の地

宮城県気仙沼市

発祥期

1990年(平成2年)頃

考案者

サブ水産株式会社

梅水晶の起源

梅水晶は、捨てられる部分の多いサメを有効活用しようと、大阪のサブ水産株式会社が加工・販売したのがはじまりです。

宮城県気仙沼市はサメの漁獲量が日本一でフカヒレが有名ですが、サメが暴れたり噛みついたりして人がけがをすることもあり、網も破れることから困った存在でもありました。
サメは捨てられる部分も多く、サブ水産株式会社が厄介者のサメを少しでも有効活用しようと開発したのが梅水晶です。

梅水晶は、加熱処理後のサメ軟骨を千切りにし、梅肉などで味を調えてあります。
サメの軟骨は透き通っていて、光があたるときらっと光りとてもきれいです。水晶のように美しく、梅によってほんのりピンクになったので梅水晶と名づけられました。
軟骨そのものには味はありませんが、コリコリの食感とさっぱりとした梅との相性が良く、酒の肴にぴったりなのです。
ビールやハイボールなどにもあいますが、お酒好きからは日本酒の本醸造酒や純米酒などとの相性が抜群だとおすすめされています。

2011年(平成23年)の東日本大震災後はサメ軟骨が手に入りにくくなり、サメ軟骨と鶏のヤゲン軟骨(鳥胸骨の先端部分で比較的柔らかい)とミックスして販売するようになりました。
トビウオ卵も入ってプチプチ食感を味わえるものもあります。

関西から徐々に広まり、テレビでも取り上げられられたことから知名度は高いのですが、珍味のため置いている居酒屋もそれほど多くないようです。
通販で買うことができ、長芋や青しそと一緒に食べたり、巻き寿司のネタにしたりなどで楽しまれています。
また、鶏のヤゲン軟骨を利用した自宅でのアレンジレシピも多く見られます。

梅水晶の発祥の地マップ

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