日本発祥のもの
モーニングサービス
発祥の地
愛知県一宮市
愛知県豊橋市
広島県広島市大手町
発祥期
1956年(昭和31年)
昭和30年代前半
1956年(昭和31年)
考案者
「三楽」
「松葉」「仔馬」
「ルーエぶらじる」
モーニングサービスの起源
モーニングサービスのはじまりには諸説ありますが、愛知県と広島県がはじまりとする説が有力です。
愛知県では、一宮市がはじまりとする説と、豊橋市がはじまりとする説とがあります。
一宮市では繊維業が盛んで、全国から商談に訪れる人が多くいました。
社内では機織り(はたおり)の機械が稼働していたことから、機屋(はたや)の多くは商談のために静かな喫茶店を頻繁に利用していたそうです。
1956年(昭和31年)に「三楽」という喫茶室が、そうした常連のお客様にお礼の気持ちとして、コーヒーにゆで卵とピーナッツをおまけとして付けたのがはじまりといわれています。
豊橋市でも昭和30年代前半にトーストを付けたモーニングサービスの提供がはじまったといわれています。豊橋駅前には飲み屋街があり、飲み屋街の従業員たちが夜勤明けにコーヒーを飲みに来てくれることから、「松葉」「仔馬」で、サービスとして朝食代りにコーヒーにトーストを付けたそうです。
広島県では愛知県一宮市と同じ1956年(昭和31年)に、「ルーエぶらじる」がモーニングサービスの案内看板を掲げているのが写真に残っています。当時はメタルプレートにコーヒーと目玉焼きがのせられたトーストのセットでした。まだコーヒーもトースト、卵も高級品で、モーニングサービスはモダンで画期的だと注目されたそうです。終戦後から続く老舗の「ルーエぶらじる」では、現在では自家製食パンを使ったこだわりのモーニングサービスを味わうことができます。
愛知県や広島県で同じ時代にはじまったモーニングサービスは、1960年代には全国に知られるようになり、広まっていきました。
モーニングサービスは地域によっても店によっても内容が異なり、また季節が変わればジュースやスープが付いたり、季節ごとのフルーツが付くこともあります。
午前中の決まった時間にモーニングサービスを提供する店もあれば、営業時間帯を区切らずいつでもモーニングサービスを提供する店もあります。
常連客へのおもてなしやお礼の気持ちからはじまったモーニングサービスは、現在では店ごとの違いも楽しい、気軽に楽しめるお得感満載のサービスとして定着しています。