日本発祥のもの
エビマヨ
発祥の地
神奈川県横浜市
発祥期
1986年(昭和61年)
考案者
周富徳
エビマヨの起源
中華料理店のメニューとしてもお馴染みの「エビマヨ」は、本場中国にはない創作料理で日本発祥の中華料理です。
エビマヨは「エビのマヨネーズ和え」の略称で、甘酸っぱい濃厚なソースに絡んだエビのおいしさを存分に味わえる、お馴染みの中華料理店のメニューですが、こちらも本場中国にはない創作料理です。諸説あるエビマヨの発祥の中で、広東料理人の周富徳(しゅう とみとく)が考案したエビマヨが発祥だと言われています。
横浜中華街の老舗広東料理店「聘珍楼」のシェフ・周富徳氏が、1980年代に料理研究のために訪米。ロサンゼルスの中華料理店で、あまりにも美味しくない「オーロラソースを使った海老料理」に出会います。帰国後それを広東料理の調理法で日本人の口に合うように改良して広めたのがエビマヨです。
今やエビマヨは中華料理の人気料理ですが、まだ歴史は浅く1986年(昭和61年)に誕生しました。エビをコリっとさせるために衣を付けて、マヨネーズ、ケチャップ、ジンなど色々な調味料を加えたソースを纏わせたエビマヨは、北京の料理コンクールで賞を獲得。
周富徳氏は改良を重ねて完成させたエビマヨのレシピを、惜しげなく日本のTV番組で紹介したため、日本全国の中華料理店や家庭でも食べられる料理として浸透しました。
日本では、「中国料理」と「中華料理」の2種類の名称があります。厳密な区別をしているとは限らないので断言はできませんが、中国料理は、原則として中国の料理をそのまま、または、アレンジした料理、中華料理は、中国伝来の料理を日本人向けにアレンジして創作された料理です。