【北海道】いかめしの発祥の地と誕生秘話

日本発祥のもの

いかめし

発祥の地

北海道道森町

発祥期

1941年(昭和16年)

考案者

阿部静子

いかめしの起源

いかめしは、森町の阿部静子が「少しでもお米を節約できる料理」として1941年(昭和16年)に作ったのがはじまりです。

阿部は1903年(明治36年)から夫婦で阿部商店を経営しており、旅館業と駅弁の製造販売をしていました。
戦争中は、森駅には旭川駐屯地へ向かう多くの兵士の姿が見られ、当初は幕の内弁当などを作っていましたが、食料統制により米も確保するのが難しくなってしまいます。
ちょうどその頃、函館あたりではスルメイカが大量に水揚げされており、小ぶりのスルメイカは廃棄されているほどでした。
そこでこの廃棄される小ぶりのスルメイカを使って、兵士の空腹を満たす食事を提供したいと考えます。

イカのゲソを外し内臓を取り出してきれいに洗い、トウモロコシやジャガイモを入れて煮てみたりなど試行錯誤が続いたそうです。ある時、7割程度の少なめの米を入れて甘辛く煮てみたところ、パンパンに膨らみました。

米はもっちりでイカの旨味を吸って美味しく、満腹感を得られるいかめしができたのです。
駅弁として森駅で販売を始めると、手軽に食べることができて美味しく、何よりも腹持ちがいいと兵士たちに人気となりました。
1966年(昭和41年)に京王百貨店で開催された『第1回元祖有名駅弁と全国うまいもの大会』に出店して実演販売を行うと一気に人気となり、いかめしは物産展や駅弁大会の常連となっていきます。
1970年代になると、それまで大漁だったイカの水揚げが不安定になったことで外国産のイカに頼ることになりますが、ニュージーランドのイカは冷めても固くならずいかめしに適していることがわかり、より美味しいいかめしになったのです。

いかめしは北海道の渡島(おしま)地域の有名な郷土料理ではありますが、現在では阿部商店以外でも全国の様々な業者で製造販売され、スーパーや通販で真空パックで買うこともできるようになりました。
家庭でも酒の肴にもなり、食事にもおやつにもなる料理として、子供から大人まで好まれています。
また、手作りレシピも多くあり、米以外に外したゲソを刻んだものや野菜などを詰めたり、炊いたご飯を詰めたり、カレー風にしたり揚げたりなど、アレンジも楽しい料理です。

いかめしの発祥の地マップ

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